予定よりやや遅れましたが、150年前の栗原の食復活をめざし、「大秘方萬料理方全」(だいひかたよろずりょうりかたぜん)のデータベースを作成しました。
これは、リーダーの小野寺健太郎さんが、その原本を現代語訳された文書データと、鳥、魚、菜、薬味、菓子などのカテゴリ分けをされたファイルをもとに、およそ160品目渡る料理レシピを事務局で表にまとめたものです。
今週末の会議で、この表をもとに、食復活させる30品目を絞り込み、レシピ解析、料理試作を経て、今に生きるレシピ編集をしていきます。
という大枠ですが、表を作成していると、いろいろ発見がありまして、この古文書の奥深さを感じました。例えば、「スーパーに行けば何でも素材そろうけど、添加物もいっぱいはいってる食材という今とは事情が違い、無添加、天然素材のよい材料を使っているんだよな」とか、日持ちするノウハウも文末に書いてあったりして、役立つ知恵袋にもなっていました。民間療法みたいに、病気になった時、これを食べるといいという記述もありまして、食にまつわる先祖代々からの言い伝えが落としこんでありました。こんな背景を探ることも、150年前の食を浮き彫りにするためには、必要なことですね。
13日午後に大崎タイムズの鈴木さんが、サブリーダーの中嶋美恵子さんのご紹介でと、プロジェクトの取材に来ました。大崎タイムズは、 宮城県大崎・栗原・登米・黒川などのニュースを中心に報道しているローカル新聞社で、鈴木さんは栗原支局の記者です。

ちょうど料理データベースができた後だったので、全体像を感じていただこうと、その表を見てもらいまして、いろいろお話を聞いてもらいました。
話しをしていく中で、自分でもプロジェクトの意義を再認識したり、いろんな側面を見たりと、よい機会でした。しかも新聞の記事にしてもらえるのはありがたいことです。
6月から料理試作に入りますので、そのときまたマスコミ関係の方々にお知らせしていきたいと思います。